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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 レビュー・評価・見どころ徹底解説【最新作】

導入(イントロダクション)

トム・クルーズ主演の人気スパイアクション最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が遂に公開されました。シリーズ集大成と位置付けられた本作は、日本では5月17日から先行上映され世界に先駆けてファンの目に触れ、その後5月23日に日米同時公開となります。

私も先行上映で鑑賞しましたが、30年に及ぶシリーズの締めくくりにふさわしいスケールと興奮が詰まった作品でした。最後まで手に汗握るアクションの連続、ほぼ満席の劇場で、あっという間の3時間弱でした!シリーズファンなら胸が熱くなること間違いなしですが、その一方で3時間近い長尺や物語の複雑さなど、気になるポイントもいくつか感じました。それでは本作の魅力と課題を詳しくレビューしていきます。

ポイント

  • シリーズ最大級のスケール:全世界が舞台のスパイ大作戦!過去作の集大成らしい壮大な物語とアクション
  • トム・クルーズの本気:62歳とは思えない全力疾走とスタント連発。自ら小型プロペラ機にしがみつく空中アクションも披露
  • 緊張感MAXのアクション:水中潜入から列車、空中戦まで、不可能を可能にする体当たりアクションのオンパレード
  • 3時間の超大作:上映時間約2時間49分とシリーズ最長。【「長いが最後まで目が離せない」との声も】
  • シリーズ愛あふれる演出:物語の随所にこれまでのシリーズへのオマージュが散りばめられ、長年のファンほどニヤリとできる展開

まだ見ていない方はこちらで予習してみてください!

基本情報(作品データ)

  • 原題(英題)Mission: Impossible – The Final Reckoning(旧称 Dead Reckoning Part Two
  • 邦題:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
  • シリーズ内位置づけ:第8作目(2部作「デッドレコニング」の後編)
  • 監督:クリストファー・マッカリー
  • 脚本:クリストファー・マッカリー、エリック・ジェンドレセン
  • 主要キャスト:トム・クルーズ(イーサン・ハント役)、ヘイリー・アトウェル(グレース役)、ヴィング・レイムス(ルーサー役)、サイモン・ペッグ(ベンジー役)、エスアイ・モラレス(ガブリエル役)、ヴァネッサ・カービー(アルナ・ミツポリス役)ほか
  • 公開日:日本=2025年5月17日〈先行上映〉・5月23日〈全国公開〉/米国=2025年5月23日
  • 上映時間:169分(2時間49分)
  • 制作会社:スカイダンス・メディア、TCプロダクション ほか
  • 配給:東和ピクチャーズ(日本)、パラマウント・ピクチャーズ(米国)
  • シリーズ過去作:全7作(1996年~2023年)※前作は『~デッドレコニング PART ONE』(2023)

あらすじ(ネタバレなし)

※できるだけネタバレを避けて概要のみ紹介します。

高度なAI「エンティティ」による人類の危機が迫る中、IMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)とチームは、そのAIを操ろうとする謎の男ガブリエル(エスアイ・モラレス)を阻止すべく最後のミッションに挑む。前作で手に入れた“鍵”が示す先には、世界の命運を握る秘密が…。果たしてイーサンは仲間と共に、人類を脅かす史上最強の敵に打ち勝つことができるのか?シリーズ30年の歴史を締めくくる、死闘の行方に注目です。

見どころ5選(本作の注目ポイント)

  1. 圧巻のアクション連発 – ビルからのダイブやカーチェイスはもちろん、水中潜水シーンや小型プロペラ機での空中戦などスリル満点。トム・クルーズ自ら体当たりで挑んだスタントの連続で、観客を息つく暇も与えません。特に極寒の北極海での潜水アクションや渓谷上空でのドッグファイトは大スクリーンで見る価値ありです。
  2. シリーズ集大成のスケール – 世界各国を舞台にしたミッションはシリーズ史上最大のスケールで展開し、まさに「全てのミッションはここに繋がる」というキャッチコピー通りの内容。各国の軍や諜報機関までも巻き込んだ全球規模のストーリーで、シリーズ過去7作の積み重ねを感じさせるドラマが描かれます。
  3. キャラクターの魅力とドラマ – イーサン率いるIMFチームの固い絆は本作でも健在。おなじみのベンジー(サイモン・ペッグ)やルーサー(ヴィング・レイムス)の掛け合いもユーモアたっぷりで、緊迫した物語に絶妙な息抜きを与えています。さらに旧作から長年姿を消していた元CIA長官ユージン・キットリッジ(ヘンリー・ツェニー)が再登場し、第1作からのファンには感慨深いシーンも。イーサンの過去にまつわる新事実も明かされ、キャラクターに一層深みが加わっています。
  4. トム・クルーズの体現する“不可能” – 主演トム・クルーズの熱量は本作でも頂点に。疾走する列車に飛び乗り、砂漠を駆け抜け、氷点下の海中に潜り…62歳にしてその運動能力とカリスマ性は全く衰えを知りません。劇中の彼は「絶対に諦めない/仲間を見捨てない」という信念を体現し続け、30年にわたるイーサン・ハント像に有終の美を飾っています。終盤にはシリーズのこれまでの軌跡を感じさせる感動的なセリフもあり、思わず胸が熱くなるでしょう。
  5. シリーズへのオマージュ演出 – 物語の随所にシリーズファンへのご褒美とも言える演出が光ります。かつてイーサンが天井から吊るされた名シーン(第1作)を彷彿とさせるスリリングな場面や、過去作のガジェット・伏線を活かした展開など、長年観てきたファンほど「あの場面を思い出した!」と盛り上がれるはずです。クリストファー・マッカリー監督らしくシリーズの記憶を巧みに伏線として織り込む脚本になっており、単なるアクション娯楽に留まらない集大成ならではの深みを感じられます。

気になる点3つ(賛否が分かれるポイント)

  1. 序盤のテンポ(説明過多?) – 物語の性質上、前作からの続きや新設定の説明が多く、序盤はややテンポが遅く感じるかもしれません。約3時間という長尺もあり、特にシリーズ初見の方やカジュアルな観客には前半の会話劇が冗長に映る可能性があります。「情報量が多くついていけない」という声も一部で聞かれました。ただし中盤以降は一気にエンジンがかかり、フィナーレに向けて怒涛の展開となるのでご安心を。
  2. 敵キャラクターの魅力 – 本作の敵は全能AI“エンティティ”とその代理人ガブリエルですが、従来シリーズのような強烈なヴィランの個性はやや薄めとの指摘もあります。「敵役に以前ほどの魅力を感じない」「AIという無機質な敵にピンと来ない」といった声もあり、シリーズ中盤の宿敵(例:『フォールアウト』のレーン)と比べるとインパクトに欠けると感じる向きもあるでしょう。とはいえ現実世界でも話題のAIをテーマに据えた点はタイムリーであり、この大胆な方向性を評価する声もあります。特に、前作から字幕でthe Entityを”それ”と翻訳あれていることもあり、会話の中で頻出するエンティティがわかりにくいという声もありました。
  3. シリーズ未経験者にはハードル高め – 本作はシリーズ初の直接続編であり、前作『デッドレコニング PART ONE』から物語がそのまま繋がっています。そのため前作を未見だと設定や人物関係が分かりにくく感じるでしょう。また30年のシリーズの集大成ゆえ、過去作への言及やオマージュも多数登場します。シリーズに詳しくない初心者には理解しづらい部分があり、「できれば予習してから観た方が楽しめる」タイプの作品と言えます。逆に言えば長年のファンほど深く楽しめる内容であり、この点は賛否が分かれるところかもしれません。

評価スコア(公開時点)

  • IMDb(ユーザー評価):※公開直後のため集計中(IMDbユーザーの期待度投票では2025年公開映画の第10位にランクイン)
  • Rotten Tomatoes(批評家)88% (平均評価7.1/10, Certified Fresh)※シリーズで初めて90%台を下回るが依然高評価
  • Filmarks(観客)4.2/5.0 (Filmarks初日評価、レビュー数約70件)
  • 興行成績:日本では先行公開週から好調な集客を記録。正式公開後の最初の週末で観客動員ランキング初登場1位が確実視されています。興行予想では最終興収50億円前後(前作54.2億円)と見込まれ、シリーズ史上最大ヒットとなる可能性もあります。全世界では製作費約3.5~4億ドルに対し、前作が約5.67億ドルの興行収入を記録しており、本作も夏のブロックバスターとして同等以上の成績が期待されています。

関連作紹介(予習におすすめのシリーズ作品)

本作をより楽しむために、鑑賞前にチェックしておきたい『ミッション:インポッシブル』シリーズの過去作を以下の記事でまとめています!これから観に行く人は要チェック!

ターゲット別おすすめ度

  • シリーズファンの方へ:★★★★★(5/5) – 30年続いたIMFシリーズの有終の美を飾る作品であり、長年追ってきたファンには胸熱な展開が満載です。「集大成」という触れ込みに違わぬ内容で、往年のキャラクターや伏線回収もあり満足度は極めて高いでしょう。一部「前作を超えられたか?」という議論はあるものの、シリーズ愛ゆえに語り合う楽しみも提供してくれるはずです。
  • 初心者(シリーズ未体験)の方へ:★★★☆☆(3/5) – 圧巻のアクションは初見でも十分楽しめますが、本作単体では設定や人間関係を理解しにくい部分があります。特に物語が前後編の後編であるため、前作を観ていないと背景説明が追い付かない可能性が高いです。初めての方は可能であれば事前に前作(できれば過去作も数本)を視聴してから臨むことを強くおすすめします。それでもアクション映画としての完成度は高いので、予習さえすれば☆4以上も狙えるでしょう。
  • コアな映画ファン・アクション好きの方へ:★★★★☆(4.5/5) – 映画マニアやアクション映画好きなら、本作のテクニカルな見どころや製作背景も含めて楽しめるはずです。トム・クルーズのスタントへのこだわり、IMAXカメラで撮影された迫力映像、そしてハリウッド大作らしい大予算の映像美など見応え十分。【「不可能を可能にする」スタントの数々】はアクション映画史に残るレベルで、一見の価値ありです。ストーリー面でもシリーズの締めとして感傷的な余韻があり、アクション好きのみならず映画シリーズの完結編としてのドラマ性も堪能できるでしょう。

視聴・購読方法(鑑賞できる場所)

▶︎ 劇場上映:2025年5月23日より日本全国の映画館で公開中(先行上映は5月17日~22日に実施中)。大迫力のアクションを体感するなら是非IMAXやドルビーシネマなど高品質フォーマット上映がおすすめです。

▶︎ デジタル配信(レンタル/購入):本作の劇場公開後、数か月以内に各種VODでの配信開始が予想されます。Amazon Prime VideoRakuten TVなどで有料レンタル/デジタル購入ができる予定です。※執筆時点では配信開始前。開始日が近づいたら各プラットフォームで「ファイナル・レコニング」を検索してみてください。

▶︎ パッケージ媒体:ブルーレイ&DVDリリースも公式発表され次第予約受付が開始されます。前作『デッドレコニング PART ONE』は劇場公開約4ヶ月後にソフト化されたので、本作も2025年秋頃の発売が見込まれます。Amazonや楽天ブックスなど通販サイトでの予約購入が可能になります。

▶︎ 前作・過去作の配信:前編『デッドレコニング PART ONE』は記事執筆時点でNetflixで見放題配信中であるほか、AmazonやRakuten TV等でレンタル配信も行われています。シリーズ過去作も多くのVODで配信中です。特に主要エピソードである第1作や第6作『フォールアウト』はPrime Video(レンタル)やU-NEXTなどで視聴可能なので、最新作鑑賞前の予習に活用してみてください。

監督:Christopher McQuarrie, 出演:Tom Cruise, 出演:Hayley Atwell, 出演:Ving Rhames
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